これらの共通項はなんでしょう? 当てたら天才


羽仁進、由紀さおり安田祥子ジェームス三木山本一力前田憲男オスカー・ピーターソン玉置宏、戦後昭和歌謡、松本徳彦、越路吹雪


当たるわけありません。冗談です。


これは、Sony Music CDクラブのクラブ・マガジン月刊“The CD Club”の巻頭フィーチャー記事の筆者と表題を2006年9月号から2007年1月号までを時系列に並べたものです。毎号粒そろいのエッセイが掲載されています。会員雑誌のため、会員以外の人の目に触れませんので、あえて、ここで、紹介します。“The CD Club”(ハガキサイズx2、平均64ページ)は、特に音楽フアンにとって、買って読むに値する内容の本です。


CDクラブの会員になると、毎月定期的に、ジャンル別のCDを「今月の推薦盤」として紹介したページを網羅した“The CD Club”が送られてきます。私は、ジャズ/フュ―ジョンコースをとっていますが、要注意なのは、添付の葉書で、要らないと返信しないと、「今月の推薦盤」のCDは、自動的に送られてくるシステムになっています。


会員資格は、原則として入会された日から2カ年間で、有効期間中に商品を購入すると、自動的に会員資格が更新されます。ここまで読まれた読者のなかには、なんだ、お前は、Sony Musicの回し者なのかとお疑いの向きをあるかもしれませんが、ちょっと、おまちください。


私が意図しているのは、一回だけ、商品を買えば、2年間、無料で“The CD Club”を読めるということをお知らせしたかったのです。こんどは、Sony Musicさんにおこられそうですが、いや、心配いりませよ。音楽好きなら、“The CD Club”を読んでいるうちに、年に最低2,3回は、買ってしまう羽目に陥るでしょう。


ご参考までに、「今月の推薦盤」のコースは次の通りです。
* ポップス/歌謡曲コース
* クラシック・マスターコース
* クラシック・プレミアムコース
* ファミリー・ミュージックコース
* ポップ/ロックコース
* グッド・ミュージックコース
* ジャズ/フュージョンコース
* フォーク/ニューミュージックコース
* CD倶楽部名人会コース
* カルチャー(朗読)コース
* 文化講演コース
* 古典講読コース
* 聴く歴史コース


むろん、選択コース以外の商品をも購入できるので、よそのコースを覗いて浮気することもあります。これらの推薦盤コースの解説記事のほかにも、面白い記事が載っていますが、冒頭で触れた巻頭フィーチャー記事の一つを、2007年1月号からご紹介します。

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越路吹雪さんの想い出
松本徳彦記


揺れ動く現像液の中から なにか語りかけられた気がした
越路吹雪さんにお別れをしてもう26年にもなる


1980年11月7日、越路さんの病状が急変した。急いでマスコミに配る写真をプリントして欲しいと日生劇場のS氏から連絡を受ける。病状が進行しているとは聞いていたが、いざ危篤の知らせを聞くと足がすくみ落ち着かない。引伸機のピントもなかなか合わない。


涙でぼやけているのだ。露光を与えた印画紙を現像液に浸して数十秒。越路さんの微笑んでいる画像が段々と浮かび上がってくる。揺れ動く液の中で越路さんが、なにか語りかけているようだ。「綺麗な写真をお願いね」と聞き取れたのは気のせいであろうか。いまもあの一瞬を忘れることができない。


エレガンス”という言葉が 誰よりも似合った越路吹雪さん


越路さんのステージ写真を日生劇場で撮り始めたのは、東京オリンピックの翌年、1965年10月のリサイタルからである。最初は2日間、翌年のミュージック・フェアも2日間の公演、大入り満員である。以来公演の度に、入場券を買うのに劇場前の帝国ホテルに泊まって、発売初日の行列に加わるといった熱狂的なファンまでいると語られるようになる。


瀟洒日生劇場に行くには、“観劇に相応しい衣装で”といったムードが生まれてきた。これまでの劇場風景とは趣が違った洒落た服装のご婦人や付き添う紳士たちで、ロビーが賑わった。ハイ・ソサエティーな雰囲気が漂うという現象が起こったのも、越路さんならではのことである。


撮り始めて間もなく一度だけ越路さんから要望があった。「松本さん、こちら側ね」と左の頬を指さされた。ハッと思った。それまでは越路さんの左の肩に疱瘡の痕があって、目立つので何気なく下手から撮っていた。それに熱唱する姿は下手から撮った方が力強く感じられたからである。しかし、その一声でこれまで撮った写真と見比べてみたところ、確かに上手から撮った写真の方が親しみやすくナイーブに見えた。


以降、上手から撮る写真が多くなっていった。写真の多くは舞台稽古で撮ったものだが、真に迫った演技を狙うには稽古ではなく、本公演で撮るようにした。しかし望遠レンズと三脚を据える場所がない。シャッターやカメラ操作音を防ぐ場所もなくて苦労した。勝手を知った劇場とはいえ、照明器具や緞帳の隙間から、あるときは天井近くの照明ブースから見下ろしたアングルで撮るなど工夫もした。


愛の讃歌」「サン・トワ・マミー」「誰もいない海」などのヒット曲を歌う越路さんの表情は、実に千変万化である。メランコリックなもの、コミカルなもの、センチメンタルなもの、そしてドラマチックなものと見事に演じ分け、その迫真の歌唱と演技に観客は陶酔した。人生の喜び、悲哀を、歌うというよりも、ドラマを演じるかのような表現に魅了されたのである。


その上、越路さんには“エレガンス”という言葉が誰よりもよく似合った。イヴ・サン・ローランニナ・リッチの華麗な衣装の着こなしの巧みさもあるが、気品と優美さを備えたパーソナリティーは他に類を見なかった。そして日生劇場という優雅な雰囲気がごく自然に調和し、インテリ層の人気を集めることのできた稀なエンターテナーであった。


天衣無縫、質素な生活
素顔の越路さんを撮った


越路さんは余り写真取材がお好きではなかったようだ。そのためか、自宅での新聞・雑誌の取材に際して、しばしば撮影を頼まれることがあった。渋谷駅から歩いて10分ほどの場所にあるマンションは、大スターとは思えないほど質素であった。さほど広くない居間が応接を兼ねていた。


華麗に彩られたステージ上の越路さんとは打って変わって控えめな日常である。そんな普段の顔も数多く撮った。楽屋に届く鉢植えの花をこのまま枯らしては可哀相と、ベランダに温室をつくり手入れをする姿など、常人以上の細やかさ優しさに感動もした。


パリやロンドン、アテネにも同行した。東京での生活はそれほど早起きとは聞いていなかったが、海外に出ると朝早くから街に出て散歩したり、買い物にと忙しかった。パリの何軒かの有名店ではマダム内藤(本名・内藤美保子)で通っていた。馴染みの靴屋では越路さんの足型に合わせてつくられた何足もの靴をまとめて買う。


気に入った毛皮のコートがあればパッと買い、「どう似合う。これで撮ってよ」と注文がくる。ロンドンでは騎馬近衛兵の歩く真似をして笑わせる。街頭のぬいぐるみと戯れる茶目っ気もたっぷり。そんなときの越路さんは天真爛漫、まるで子どもに返ったよう。天衣無縫の言葉通り、東京では決して目にすることのできない真の姿が見られた


希代の大スター越路さんには いつまでも美しくあって欲しい……


長野県大町にある小さな別荘では、劇場関係者との麻雀で一日を過ごすこともあった。朝起きたら夜降った雪で一面真っ白。「雪は縁起がいいの。吹雪ですもの」といって、雪の上に寝ころんだりしての大サービス。「遠くまで撮影に来てもらったのだから」との心遣いが嬉しかった。


ステージは真剣勝負そのもの。楽屋から舞台に向かうとき神棚に手を合わせ、無事を祈る。ステージ脇でマイクを入念にチェック。そろそろ開幕という緊張した場面を何度も見ているが、シャッター音を気にされては大変と撮ることができなかった。ステージを終えると、両脇を付き人に抱えられて引き揚げてくるところも撮ったが、全力投球で汗みどろの疲れ果てた姿はあまりに惨めで、二度と撮ることはなかった。スターはどこまでも美しくあって欲しいとの思いから……。


今日、人生の喜びや悲哀、もろもろの情念を表現し、女の人生を聴衆に語りかけられるエンターテナーは存在するだろうか。不世出の歌姫として語り継がれる越路吹雪の存在は大きい。56歳とはあまりに短い人生ではあったが、あの優雅な容姿を写真で記録することができたことに感謝している。


写真は時代を記録する鏡である。そしてまた、記憶を甦えらせてくれる鏡でもある。



松本徳彦
1936年、尾道市で生まれる。1957年、日本大学芸術学部在学中に主婦と生活社に入社。1963年、フリー写真家となり、週月刊誌の撮影。日生劇場劇団四季の舞台を25年にわたって撮影するかたわら、写真史研究並びに執筆活動をする。写真集に『水谷八重子』『越路吹雪 愛の讃歌』。著書に『カメラを始める人のために』『昭和をとらえた写真家の眼』『写真家のコンタクト探検』『日本の美術館と写真コレクション』他。個展に「世界の舞台芸術家」「マルセル・マルソー」「水谷八重子」「越路吹雪」「劇場都市ヴェネツィア」など多数。現在は日本写真家協会専務理事。
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The CD Club online:
http://cdclub.jp/



視聴越路吹雪 音楽ダウンロード
http://listen.jp/store/artist_1147046.htm



一行コメントシャンソンの名曲を岩谷時子の詩で

越路吹雪 ゴールデン☆ベスト

越路吹雪 ゴールデン☆ベスト


一行コメント:愛の賛歌から雪の降る町まで20曲を網羅

愛の生涯

愛の生涯



心に花を:コギク

http://www.flowercity.jp/flower_contents_sub1/contents_detail.htm?idx=443&menu=birth



後で見るサイト
・桑田の新HPは、閲覧するのに「6000円」!
http://ck.rd.livedoor.com/ck/043-14/1226/
安藤優子キャスターがプロデューサーと再婚
http://ck.rd.livedoor.com/ck/d06122701/1226/


世界のどかでなにかが
http://www.h7.dion.ne.jp/%7Eryo.f/essay105.html


明日の六曜:先勝


明日の日の出(東京):06:49 
明日の日の入り   :16:35
国立天文台天文情報センター)
http://www.nao.ac.jp/koyomi/



今夜の一杯:ルジェ・グリーンアップル(フランス産リキュール)
http://www.alak.jp/shop/detail/k032.html


まだ、英語の勉強を続けている方へ:Name That Virus

http://www.the-jokes.com/jviewer.php?clavech=735&cat=info&cla=tcla&sort=fecha&id=Search&row=0&chquery=735+667+617+585+561+388+335+89+90+91+92+93+94+95+96+97+98+99+100+193



タータンチェックの美:U.S.I. Limited

http://www.tartans.scotland.net/tartan_info.cfm?tartan_id=2592



BBC NEWS International version HEADLINE:
Death sentence for Saddam upheld
Iraq's Appeals Court has upheld the death sentence against ousted President Saddam Hussein.
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6210245.stm


Al Jazeera English HEADLINE:
Government troops move on Mogadishu
Ethiopian troops supporting the forces of Somalia's transitional government are advancing towards the capital, Mogadishu, as the United Nations Security Council calls an emergency meeting on the conflict.
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/32411AFE-27D9-4708-9C3A-A92A00D6E943.htm


中国CHINA.ORG.CN International HEADLINE:
269 People Killed in Nigerian Pipeline Explosion
The death toll of the oil pipeline explosion in the Nigerian commercial capital of Lagos on early Tuesday climbed to 269, an official from Nigeria's Red Cross said.
http://china.org.cn/english/international/194010.htm



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赤い灯のともり揃つて年暮るる
角川源義


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