2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

国乱れ人心荒廃し、いじめ多発

北海道滝川市の小学校でのいじめの核心は、昨年9月(一年も経っているのです)、6年生の女児(そのとき12歳)がですよ、学校の教室を死に場所に選んで、首をつったという事実です(痛ましくて書くのがつらいのですが)。これは、いじめがあったとか、ないとか…

平岩弓枝さんの『西遊記』(毎日新聞朝刊)に参っています

社会人になって誰しもが思うのが、小説を読む時間の確保が難しくなることです。仕事にまつわる実務書を読むのが精一杯で、なかなか小説まで手がまわらない。でも、ハウツーものとか、スキルアップの本ばかり読んでいると、心が涸れてきます。 小説を読むと、…

ありえない話だ。それは眠れる文部科学省の話だ。

ふだん、文部科学省は、何をしているのでしょうか。隠蔽体質の学校教職員、鈍感で無責任な教育委員会、いじめによる自殺というような大事件が起きても、深刻さに欠ける対応の官僚たち。 ここで、またまた起きた。文部科学省は、高校の必修科目の履修不足が判…

先に、読んでおきたかった梅田望夫著『シリコンバレー精神』

『ウェブ進化論』の梅田望夫さんが、毎日新聞夕刊(毎火曜)に、「ダブルクリック」というタイトルでコラムを持った。どちらかというと、コンベンショナルな書き手を採用してきた大新聞が、ニューウェーブの梅田望夫さんを、夕刊の‘売り’コラムに起用したのは…

托夢ちゃん、おなかすいたよね、おいしい、おもいであるの。

せめて、おじさんは、托夢ちゃんの名前をしっかり覚えておくよ。 京都府長岡京市の佐々木托夢(たくむ)ちゃん(3)が父親ら2人から虐待を受け、餓死したとされる事件で、托夢ちゃんの自宅前で25日早朝、地元自治会メンバーらが、献花台を設けた。多くの人が…

親子三代、世襲政治家を生む日本人の地域社会

10月22日衆議院の補欠選挙が行われ、神奈川16区で自民党新人の亀井善太郎35歳が当選した。亀井氏は亀井義之元農水相(2004年5月13日、諫早湾干拓堤防水門の中長期開門調査を実施しないと発表して、諫早湾沿岸の漁民、市民と対立した)の後を引き継ぎ立候補した…

「戦争か」「平和か」 「泥棒をするか」「乞食をするか」

10月22日、 花田清輝の『泥棒論語』を観た。1957年(昭和32年)発表の戯曲なのに、あまりにも今日的なテーマで、戦慄を覚えた。正式には、「第3回シアターX(カイ)中秋恒例の花田清輝の『泥棒論語』と私たちの[非暴力論語]ええないかぁ・カーニバル編」(演出…

辰巳芳子さん提唱の「大豆百粒運動」を応援します

いま、教育の現場が荒廃している中、料理研究科・エッセイストの辰巳芳子さんが提唱する「大豆百粒運動」を応援します。 小学校の一隅にささやかな畑を作り、大豆の一年間の生長を、先生と子どもたちが一緒になって追いかける。六月に種まき、鳩などに食べられ…

ホワイトカラー・エグゼンプション導入を推し進める経団連

いまの日本で、安倍首相が掲げる再チャレンジ可能な社会の構築構想に逆行するような動きが見られるのは残念です。 2004年3月、小泉内閣が、ホワイトカラーを労働時間規制の適用から除外する制度「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を決定。2005年4月に…

みずほ銀行トラブルにみるリーダーシップの欠如

「偽のベテラン、真のベテラン」という章題の下に、‘みずほ銀行トラブルにみるリーダーシップの欠如’との見出しを付けられても、失敗学の畑村洋太郎先生(工学院大学教授)には、みずほ銀行の首脳陣もグーの音も出せないしょう。かねがね、一流企業のトップに…

早期英語教育賛否論争のおかしさ

早期英語教育について、いま日本で、取りざたされている賛否両論は、どうも良くかみ合っていないと思います。それらは、現実に存在している子供の置かれた立場への配慮に欠け、多くは学成った大人の論理(昔、子供だったのに)に他なりません。教える側の論…

もしもピアノが弾けたなら

14日、国連安全保障理事会は国連憲章第7章に基づき対北朝鮮制裁決議を採択しました。地球上の空気が剣呑になってきました。もしもピアノが弾けたなら(参照: asin:b00005nyo5 )、平和の想いを歌にして君に聴かせることだろう。だけど僕にはピアノがない。…

野依良治さん、よくぞ座長を引受けてくださいました

官製だろうとなんだろうと、いま、日本が一番取り組まなければならないのは、教育改革です。2001年ノーベル賞受賞、現理科学研究所理事長の野依良治さんが、安倍晋三首相肝いりの教育再生会議の座長を引受けられました。「すべての人がまっとうな人間観を持つ…

北朝鮮を追い詰め過ぎるのは、危険ではないでしょうか

金正日総書記は、いま、合理的な判断を下せない情況に陥っていると推察します。近過去に、世界の何処でも、独裁国家の悲惨な末路を見ていますので、命が助かりたいの一心だけが判断基準ではないでしょうか。だから、執拗に米朝間対話を要求しているのです。…

民族学校の子供たちをいじめるのは日本人として恥ずかしい

千代田区の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に北朝鮮による地下核実験の発表があった9日から、抗議の人たちが押しかけ、警視庁は24時間態勢で警備に当たっているといいます。抗議は当然としても、日本人として過激な行動は自重したいと思います。中国の破壊…

83年訪韓で、中曽根首相(当時)ハングルでスピーチ

安倍晋三首相が、就任早々、最初の外国訪問国に中国と韓国を選んだのは、大英断であったと思います。戦後、歴代首相が、世界の中から、初訪問先に中国を選んだのは初めてのケース。拍手喝采です。そして、運命か。韓国において北朝鮮の核実験の報に接します。…

84年前に、アインシュタインの見た日本人はもう亡骸です

9/29安倍晋三首相は所信表明演説 http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2006/09/29syosin.htmlでアインシュタインを引用し、同氏の賞賛した日本人の美徳(謙虚さ、質素さ、純粋で静かな心)を保ちながら、魅力あふれる、活力に満ちた国にすることは十分に可…

「人間をやってきたかどうかが重要だ。懐かしさがある」 アラーキー

真実を穿った言葉は胸の奥に沈んで消えない。そして、なにかのはずみで浮かんでくる。表題の言葉は、アラーキーこと荒木経惟が、木村伊兵衛の作品集を見ての感想である。いま、重厚な「定本木村伊兵衛」 asin:4022586761、その言葉が蘇ってきた。 これは、NHK …

文芸評論家と映画評論家

どちらのお仕事もタイムマネジメントをどうされているのか、たいへん興味深いものがあります。 毎月、夥しく発表される作品を、お仕事とはいえ、どう時間をやりくりして目を通すのでしょうか。月間評論などで数編の作品がいっぺんに講評されていますが、読者…

徳性はどうしたら養えるのか

はっきりしているのは、現行の学校教育では好ましい結果が出ていないことだ。それどころか、高等教育を受けている者の犯罪が少なくない。学校は人格形成に貢献出来ないのものなのか。いじめの小6児自殺も心が傷む。この意味で、安倍首相が教育基本法改定に…

JAL・JASは、5年間、不完全統合だったわけ?

10月1日、日本航空(JAL)と旧日本エアシステム(JAS)とが合併し、完全統合が実現したという。でも、門外漢としては、統合が完了していなかったとは、まったく知りませんでした。 2001年、経営統合で合意してから、旧JALと旧JASとは、便名や機体デザイン、…