北朝鮮を追い詰め過ぎるのは、危険ではないでしょうか
金正日総書記は、いま、合理的な判断を下せない情況に陥っていると推察します。近過去に、世界の何処でも、独裁国家の悲惨な末路を見ていますので、命が助かりたいの一心だけが判断基準ではないでしょうか。だから、執拗に米朝間対話を要求しているのです。かたや、ブッシュ政権の交渉拒否の政策は頑なに変わりません。ここへ来て、正面衝突が激化して、核・ミサイルの脅威が現実味を帯びてきたように思います。
種々の制裁で追い詰められた北朝鮮の暴発を懸念する声が目立つようになりました。11日、アナン国連事務総長も米朝対話を促すにいたりました.また、米国国内では、State of Denial asin:0743272234 が反響を呼んでいます。ブッシュ大統領の今後の対応が注目されます。
国家が切羽詰まった時、賢い意志決定をするのは、どんな国でもどんな指導者でも難しいようです。日本も、第二次大戦で痛恨の経験を味わっています。
―1933年3月27日 国際連盟脱退
―1940年9月27日 日独伊軍事同盟
―1941年12月8日 太平洋戦争始まる
―1943年2月2日 日本軍、ガダルカナル島敗退
―1944年6月15日 米軍、サイパン上陸
―1945年5月7日 ドイツ無条件降伏(ベルリン陥落)
欧州における第二次世界大戦の終了
―1945年7月26日 連合国、ポツダム宣言発令
―1945年8月6日 米国、広島に原爆投下
―1945年8月8日 ソ連、対日参戦
―1945年8月9日 米国、長崎に原爆投下
―1945年8月14日 日本、ポツダム宣言受託
―1945年8月15日 玉音放送で国民に終戦を知らせる
日本の指導者も、終戦の機会を幾度も逃し続けました。次の著作のご一読をお勧めします:中央公論9月号100〜109ページ・特集「あの戦争」とリーダーの責任『終戦の機会を逃し続けた指導者の責任』長谷川毅/カリフォルニア大学サンタバーバラ校歴史学部教授著。
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