2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

青空文庫で、芥川龍之介「蜜柑」を読む

夕暮れの冬空の下、踏切で宙に舞う蜜柑の色が忘れられない。急に読みかえしたくなって、青空文庫を開いて芥川龍之介の「蜜柑」を読んだ。 ーーするとその瞬間である。窓から半身を乗り出していた例の娘が、あの霜焼けの手をつとのばして、勢よく左右に振ったと…

大臣は笑いが止まらない商売か

27日安倍新内閣(自民党・公明党連立)が本格スタートし大臣の顔ぶれが決まりました。先生がた、皆さん、本当に嬉しそうですね。おもわず笑みがこぼれてしまのでしょう。政治家になった以上、それは、自然のことです。 おめでとうございます。 どの大臣の担当…

裸のノーベル賞さま、耄碌めさるな

正確には、受賞者さまを意図する。世界のノーベル賞とまではいかなくても、一芸に名あれば遊ぶことなしの譬えのとおり、何かで有名になると、専門以外の分野でも物知り顔で、このところ、でしゃばるお方が多くなってきた。 でしゃばること自体が悪いではなく…

むかし猫に助けられました。 お礼に猫の写真集を1冊紹介します。

むかし、わが家の猫マミが鼻をクンクンさせて、われを風呂場へ導いてくれて、すんでのことで空焚きで火事になるところを助けてくれたことがありました。いまでも、恩に着ています。 新見啓子さんの『 島猫 猫の楽園のんびり旅 』は、猫のおおらかさを謳ってい…

おめでとうございます ’Gocho Museum Press’ No.500

まぐまぐメルマガ配信の'Gocho Museum Press'が、9月24日(日)発行で500号を迎えた。 発行人の後町健次さん(gocho@gochomuseum)、心から、お祝い申し上げます。 毎週月曜日朝一番で、後町さんのGocho Museum 今週の壁紙をデスクトップに落とすのが、慣習…

他人を見下す現代人

本屋さんで「他人を見下す若者たち」のタイトルを見たとき、オレのことじゃないと、通り過ぎようとしたが、後ろ髪を引かれて、手にとって目次を見たら、これは若者だけの問題ではない、日本人全体の問題と感じた。 著者の速水俊彦さんは、名古屋大学教育学部付…

長州、長州と、あまり宣ふなかれ

20日自民党の第21代総裁に安倍晋三氏が選ばれた。これで長州人脈8人目の首相が誕生する。不躾ながら、長州出身の首相の幾人かはあまり立派な引き際に恵まれていません。 勝てば官軍、薩長人脈が主体となって明治政府を作りあげたが、その過程で、官軍は幕府…

世界は広告本位経済へ移行していくのか

去る7月26日の発表によると、SNSミクシィは、サービス開始2年半で会員500万人突破、Yafooには及ばないものの、閲覧ページ数で楽天に匹敵する規模となった。そして、9月14日、東京証券取引所マザーズ市場に上場、公募価格155万円の約1.9倍295万円の初値をつ…

フアン無視、ゲスト優先の相撲放映

大相撲九月場所中日、ゲストとしして星野仙一さんが登場しました。相撲フアンとしては、はなはだ迷惑でした。星野さんが悪いのでないのですが、相手のアナウンサーの応対が迎合的で不愉快。話題をやたらと野球と相撲の比較に誘導するので、星野さんは多弁に…

堀江貴文被告ネクタイ姿で出廷、なんだニセモノじゃん

報道によれば、堀江貴文被告はスーツ姿にネクタイを締めて東京地裁に現われたとのこと。がっかりしました。この人、ホンモノではありません。ニせモノです。法廷でも、売りのカジュアルな恰好で通すなら、係争中の事案はさておいても、革命児の面目躍如であ…

男がすたるという美意識、まだいた日本男子

NHK教育テレビ番組「知るを楽しむ」の放映で、アフガニスタンで活躍されている中村哲医師が、『アフガニスタン・命の水を求めて』この人この世界 2006年 6ー7月 (NHK知るを楽しむ/月)を通して赤裸々に現地の体験を語った。 1984年、中村哲医師は、日本キリスト…

Yahoo!投票”日本の未来を色に例えると?”にドッキリ

YAFOO!ホームページの中のトピックス一覧ページの右下に位置する「Yahoo!投票」のコラムで、09月11日より、”日本の未来を色に例えると?”と題してアンケート調査を実施している。提示された色は:赤、青、黄、緑、白、黒、灰色、金色、バラ色、無色、その他を…

偉い人ほど、一般の人と感覚がズレている

公務員と民間人との感覚のズレには驚くしかない。悲惨な事件が起きてから、飲酒運転を厳罰に処すかどうか検討するというのだから。いままで、そうじゃないってことになりますね。 公務員の処罰には、免職、停職、減給、戒告とあるようですが、民間人レベルで…

争点外しを見逃すマスコミの非力

いま日本で、ある懸案に対して、政治家の見解が異なるのが問題なのではなく見解の違いを明確にしないのが大問題です。世界では、そう見られません。 おのれの信念を堂々と披瀝することなく、批判のある問題から、相手の追及を逃れようとして、話の焦点をぼか…

人に敬意を払うということ、人を見下すということ

いまの日本で、人を見下すという人が増えているという。はっきりした根拠もなく、自分以外はみんなバカと思っているらしい。だから言動が倣岸になる。考えてみれば、人を見下すという行為は易しいのです。正確にいえば、人に敬意を払うということよりは、易…

いまの政治家には言われたくない愛国心

どうして、いま、一部の政治家は愛国心を国民に鼓舞するのだろうか。その心理状態がよく理解できない。信念に基づいて愛国心を説く事自体決して悪いわけではないが、優先順位が違う。 多くの政治家の皆さんが一般国民の尊敬に値する地位を確立されているのな…

社会マナーに欠ける老人たち

いまの日本では、次世代に範を垂れるべき責任を担う年齢に達しているのに、社会マナーに欠ける老人が増えてきた。皆さん、そう感じていませんか。世界に出したら子供並ですよ。 公徳心のないジジババに溺愛された孫たちが、どんな大人になっていくか、考える…

騒音に鈍感になってきた日本人

多くのテレビのバライティーショー番組は、なんでこんなに騒々しいのか。その煩わしさに呆れてしまう。その世界に住んでいると、関係者はその異常さに気づいていないのだろうか。プロデューサーの見識を疑うし、タレントたちのプアな生まれっぱなしの発声に…

たかが年一度の参拝で英霊の鎮魂となり得るのだろうか

何かにお祈りするという人間にとって、最も根源的な心の問題が、年一度の参拝で済まされるような、そんな軽い事象でしょうか。 よく知られたことですが、ある宗教では、毎朝、お経をあげるのがお勤めとなっております。普通の人の心の問題というのは、一日24…

世間の裏取引を見聞してきた故に、

オレだって、オレオレ詐欺に引っかからない保証はないのだ。同じ世界に住んでいるのだから。 オレオレ詐欺の手口をさんざん聞き知っていても、特に、複数の人間が演じる劇場型攻勢には、相当しっかりした人でも騙されるという。事件を示談で裏でこっそり解決…