偉い人ほど、一般の人と感覚がズレている
公務員と民間人との感覚のズレには驚くしかない。悲惨な事件が起きてから、飲酒運転を厳罰に処すかどうか検討するというのだから。いままで、そうじゃないってことになりますね。
公務員の処罰には、免職、停職、減給、戒告とあるようですが、民間人レベルで考える相当大きな不祥事でも減給どまりで済まされている印象が強い。減給といっても、高々3ヶ月10パーセント程度のもの。これじゃ骨身に堪える懲罰になりません。民間人の場合、似たようなミスをおかしたら、多くは、職を失うことになっているでしょう。日本では、まだまだお役人世界のなあなあ主義がまかり通っています。
ひらの公務員に比べて、もっとズレがすごいのは、公職にあるお偉いさん。日銀総裁は、村上ファンドに投資した道義的責任とかで、6ヶ月30パーセント減給だそうです。総裁の収入で30パーセント減など、痛くも痒くもないでしょう。年収200万円クラスの人の30パーセントとは犠牲の度合いが違います。
- 作者: 中原伸之,藤井良広
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/05/01
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