いまの政治家には言われたくない愛国心

 どうして、いま、一部の政治家は愛国心を国民に鼓舞するのだろうか。その心理状態がよく理解できない。信念に基づいて愛国心を説く事自体決して悪いわけではないが、優先順位が違う。


 多くの政治家の皆さんが一般国民の尊敬に値する地位を確立されているのなら、あるいは、政治家という業種が尊敬の対象になっているのなら、国民は政治家の言葉に耳を素直に傾けるでしょう。


 いったい政治家の使命はどこにあるのでしょうか。いろいろあるでしょうが、先ず、何事においても、国民に範を垂れられるよう高潔の士になってもらいたい。いまの日本の混迷は、お手本となる指導者が居ないところにあります。


 いまの日本には、尊敬に値する指導者が必要です。それを担うのは、なんだかんだ言っても、政治家しか居ないでしょう。そして、官僚たちを、真の公僕として使いこなして欲しい。もっと世界を知ってください。


愛国者は信用できるか (講談社現代新書)

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