人に敬意を払うということ、人を見下すということ
いまの日本で、人を見下すという人が増えているという。はっきりした根拠もなく、自分以外はみんなバカと思っているらしい。だから言動が倣岸になる。考えてみれば、人を見下すという行為は易しいのです。正確にいえば、人に敬意を払うということよりは、易しいという意味です。
人に敬意を払うという行為には訓練が要ります。戦後、大人たちは次世代に、敬意を払うというノウハウを教えてこなかった。成人式での狼藉振りはその典型です。学校の卒業式の荒れ様もそうです。「オイ、センコウ!」と言われ出してから、敬意の慣習は消滅してしまったようです。このままでは、世界に通用しません。
「仰げば尊しわが師の恩・・・」を口ずさむ時、心の中に沸き起こる熱い感情。怒られもし、殴られもしたが、人間の心に灯を点してくれた先生方を思い出す。こんな先生を知らない子供たちは、可哀想である。
敬意を払うという表現に、なぜ、払うという動詞が使われているのか。その由来を知りたい。どなたか教えていただけませんか。
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