他人を見下す現代人

本屋さんで「他人を見下す若者たち」のタイトルを見たとき、オレのことじゃないと、通り過ぎようとしたが、後ろ髪を引かれて、手にとって目次を見たら、これは若者だけの問題ではない、日本人全体の問題と感じた。

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)


 著者の速水俊彦さんは、名古屋大学教育学部付属中・高校校長職の経験を有し、現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。専門は教育心理学


 他人を見下すという心理と行動は、何も若者だけの傾向ではなく、日本人全体がその性癖を患っていて、若者のそれは重症だということに過ぎない。無論、私もその病気にかっている。だから、人様のことを、平気でとやかくいえるのである。

 
 人は、仮想的有能感から、他者軽視に走る。すなわち、速水教授は、これを、「自己の直接的なポジティブ経験に関係なく、他者の能力を批判的に評価・軽視する傾向に付随して習慣的に生じる有能さの感覚」と定義する。


 他人を見下して優越感をもち、関心は自分だけに集中いていて、人と交わらないため、対人的スキルに劣る若者の姿は、大人たちの負の遺産ともいえる。世界はどう見るだろう。


For your reference: 心理学入門(3-1)社会の中の人

  by 作者 Balnibarbi http://www.youtube.com/profile?user=Balnibarbi


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