ありえない話だ。それは眠れる文部科学省の話だ。

ふだん、文部科学省は、何をしているのでしょうか。隠蔽体質の学校教職員、鈍感で無責任な教育委員会、いじめによる自殺というような大事件が起きても、深刻さに欠ける対応の官僚たち。


ここで、またまた起きた。文部科学省は、高校の必修科目の履修不足が判明した時、野放図にも「必履修科・科目が履修されると思っていた。ありえない話だ」と答えている。これ程までに広範囲に亘って、有っては成らない事件が起きたのだから、監督官庁としての文部科学省は、こんな有様なら、在ってはならないのだ。これは、もうレゾンデートルの問題だ。


文部科学省は、25日事件が判明してから、全国の都道府県と政令市の教育委員会に対し、実態把握を求める通知を出しました。そして、履修不足が判明した場合は、改善策とともに、27日までに報告するよう求めています。また、同通知では、学習指導要領に基づく教育課程の実施徹底を要請しました。ふだんからデイリーに指導要領の教育課程の実施徹底を計るのが、本来のお仕事ではありませんか。このノホホンさに開いた口がふさがらない。
 

今度の事件で、数年前から未履修が続いている事例や、未履修の卒業生がいる高校もあるという事実が判明しました。全国の公私立高校に深く根を張ったインチキ構造を、本当に今日まで、文部科学省は知らなかったのでしょうか。いやしくも官僚なのだから、受験勉強の経験がおありですよね。突如、この時期に、70時間とかの補修勉強を余儀なくされる受験生のシンドさを理解できますよね。どうやって償いますか。私が受験生でしたら、慰謝料を請求するところです。


さすがに、26日、政府も塩崎恭久官房長官をして、文部科学省教育委員会の責任を指摘しました。


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役人につけるクスリ その2

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