親となる、親になるということ

 つらい事件が続く。日本はどうなっているのだと滅入ってしまう。社会の箍がゆるんでしまったみたいですね。かっての日本が総ていいわけでは無論ないが、社会の秩序というものが、それなりに、保持されていました。人々には、軽重の差があるにせよ、公徳心というものがありました。少なくとも、ジコチューではない。


 乱れた現状を、世の中が悪い、政治が悪い、教育が悪い、といって済むでしょうか。それは親が悪いのです。親が二代続けて悪いと、もう子供はかってのよき日本人の心を持っておりません。何も日本人としての伝統文化を教わっていないからです。


 戦後、特に父親が、仕事にかまけて、その子に対する責任を回避してきました。多くは子供の教育は妻任せにしてきました。日本は、いま、その付けを払わされているのです。厳しい世界の中でがんばらないと。


 いまの猫はネズミを捕りません。ネズミ捕りの学習を受けていない子猫はネズミと遊ぶかネズミから遁走するかでしょう。


ラット一家と暮らしてみたら―ネズミたちの育児風景

ラット一家と暮らしてみたら―ネズミたちの育児風景