いま、EUの中でも、オランダが注目

12月5日に発表されたEUの調査によると、オランダ人はフィンランド人と並び、最もハッピー(と感じている)国民であることがわかった。さらに、この2国の国民は自分でエネルギーに溢れていると感じているという。


83%のオランダ人は、自分が幸せだと感じている。これに対し、数字が低いのはラトビアの42%や、イタリアの48%。また、72%のオランダ人が自分でエネルギーに溢れていると感じている。対照的なのはドイツ人で37%。ドイツ人はヨーロッパで最も疲れている国民らしい、となった。
典拠サイト:ポートフォリオ・オランダ・ニュース
http://www.portfolio.nl/article/show/1203



興味をひくのは、ドイツ人の、自分が幸せだと感じている人の比率が格段に低いことだ。東西を問わず、経済大国を誇ってきた国の国民が、どうも、ここにきて、疲れてきたようだ。残念ながら、日本もアジア地域で同様の調査をしたら、ドイツ並の低位につくかもしれない。いや、日本人は疲れていますよ。なにしろ、日本は、2005年の警察発表で8年連続、自殺者が3万人台を超えているんです。これはたいへんな数字なのです。
参照データ図録
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2740-2.html



オランダには、いま、日本が抱えている問題の解決や、日本の未来を考えるヒントが多く隠されているようだ。オランダに長年住み着いた一人のエンジニアが著わした『物語オランダ人』倉部誠は、単に読み物として面白いだけではなく、オランダ人の性癖が、読者自身がまるで其処に住んでいるかのように、よく理解できてくる。


オランダの外面はたいへん良い。初めて訪れた人は、たいてい、その箱庭のような美しい景色に見とれ、人びとも人なつっこく親切なので、何ときれいで住みやすい国だと感じてしまう。ごたぶんにもれず、漫画家の故おおば比呂支司さんは、一時期、住んでしまった人の一人です。


こうした「温厚で親切なオランダ人」イメージと、「世界でもあまり好かれていないオランダ」イメージと、どこで折り合いがつくのか、そのあたりの疑問を、現地人の間に根を張って長年生活した一人の日本人が、一つひとつ明らかにしてくれる。


なかでも、私が一番感心したのは、オランダの『小国の知恵』とでもいえる「国際社会でのつきあい上手」という指摘です。戦後、経済発展を遂げてきた日本は、経済大国というレッテルに胡坐をかいているところがあり、国際社会からみると、デカイ面をしています。ブッシュのポチ時代には、それが一層顕著になりました。


欧州連合の中でも、オランダは、国土の広さ、人口、GDPなど、どのデータを取っても、上位にはランクされません。それにもかかわらず、オランダの欧州連合での発言力の強さは、ドイツ、フランス、イギリスについで四番目にきます。その秘密は、「やるべきと分かっていても負担がかかるために他国ではやりたがらない事を、オランダはいつも率先して行っている」という事実があるからです。


自動車の排気ガス規制、産業廃棄物の規制などの環境保護に関する様々な立法措置については、その方面での先進国として、オランダが常にリーダーシップを取って設定に努めています。オランダに比べると、他の大国の及び腰が滑稽に見えてきます。


また、他国に災害などの不幸が発生すると、オランダでは、公、民を問わず、間髪を入れずに、援助が始まります。他国、他人への救援活動が、それこそ災害の発生と同時に開始されるのです。バルカン紛争、アフリカの飢饉でも真っ先に駆けつけたのはオランダからの援助隊でした。阪神・淡路大震災の時にも、オランダからの専門家による救援活動が直ちに始まり、日本もたいへんお世話になっています。


普段は、「ケチ」の代名詞のような悪口を叩かれているオランダ人ですが、国際社会の中で自らのサイズを遥かに上回る大切な役割を、国そして個人レベルでしっかりと果たしています。その精神が末端から末端まで完全に行き渡っているのです。だから、他所の国の人たちも、それが分かっていて、「ケチ」の悪口も愛嬌を帯びたものになるのです。


オランダ人の国際協調は命懸けです。なぜなら、地球が、2、3度温暖化するだけで海面が10メートル以上も上昇し、自分たちの国が亡くなってしまう事を充分に分かっているのです。オランダ人たちは、地球の一員としての他国の人たちと共存共栄することの大切さを身に染みて実感しているのです。


他国からの評判を気にしながら、国際社会の中で確たるポリシーとビジョンも持たずに、ただ“泳いでいる”だけの経済大国との歴然とした違いがそこにはあります。翻って、ここは日本、自民党の郵政造反復党問題の成り行きをみていると、ネアカでさえもウツになりそうです。

参照サイト:オランダ王国
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/netherlands/index.html




一行コメント:小国なのに国際発言力が強い、なぜか。

物語 オランダ人 (文春新書)

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一行コメント:欧州の中でも斬新的な教育制度を打ち出す

オランダの教育―多様性が一人ひとりの子供を育てる

オランダの教育―多様性が一人ひとりの子供を育てる



心に花を
http://www.flowercity.jp/flower_contents_sub1/contents_detail.htm?idx=423&menu=birth


後で見るサイト
オシムハットトリックした高原を絶賛!「ただ私は悲観的だ」
http://ck.rd.livedoor.com/ck/d06120625/1205/


・中国のGoogle百度」が日本進出!
http://ck.rd.livedoor.com/ck/d06120626/1205/



世界のどかでなにかが
http://www.holland.or.jp/nbt/holland_tour_ancient_city.htm


明日の六曜:友引
http://www.lookpage.co.jp/public/koyominext.html


明日の日の出(東京):06:37
明日の日の入り   :16:28
国立天文台天文情報センター)
http://www.nao.ac.jp/koyomi/


今夜の一杯:ルクサルドマラスキーノ(リキュール
http://www.alak.jp/shop/detail/k014.html


まだ、英語の勉強を続けている方へ
http://www.the-jokes.com/jviewer.php?clavech=830&cat=poli&cla=tcla&sort=fecha&id=Search&row=0&chquery=1060+1010+1002+985+961+930+916+907+891+830+826+816+801+789+773+668+624+598+477+428+323+310+239+232+222+112+113+114+115+116

*WEBクリックは宇宙の瞬き* 寒星や神の算盤たゞひそか 中村草田男