米中間選挙ブッシュ大統領惨敗

これを書いている時点で、民主党は下院での主導権奪還を確実にし、上院でも追い上げが報じられているところだが、いずれにせよ、米中間選挙共和党ブッシュ大統領の6年間の外交・内政、およびイラク政策に対するアメリカ国民の審判が下った。


正当性に欠けたブッシュ大統領の対イラク先制攻撃を支持した小泉内閣は、非戦闘地域への派遣という口実でごまかしているが、イラク戦争への協力は否定できない。普通の人の住んでいる国をメチャクチャにした責任の一端は免れられないだろう。現内閣は、速やかにイラク戦争派遣への総括を国民に提示してもらいたい。それとも、依然として適当に言い繕えば、国民を騙せるとでも考えているのか。


いま、イギリスではイラク戦争に真剣に向きあっている。

英国議会下院はイラク戦争調査委員会招集の動議を否決した
Iraq inqiry call rejected by MPs

これで、英国政府をしてイラク戦争を調査させようという野党の試みは当面封じられた。速やかにイラク戦争(参戦経緯)の徹底的な調査せよという、スコットランド民族党ウェールズ民族党の共同動議は、与党労働党下院議員12名の賛成票を獲得したにもかかわらず、25票の差で否決された。


このあと、デス・ブラウン国防相は、「調査(されるのは)は時間の問題でしょう」とBBCの記者 に語ったが、その後に、ある政府筋は、「口が滑ったのでしょう、ブラウン氏はイラク政策を支持していますよ」と発言している。下院において、マーガレット・ベケット外相は、「われわれは、(イラク戦争から)教訓を学ぶ時がくるのは間違いないでしょう」と述べている。


この動議提出について、ウェールズ民族党アダム・プライス議員は、「この懸案は本質的に党利党略の問題などではなく、イラク戦争の途方もない破滅的情況についての説明責任の問題です。恐らく、今でも思い出せば慙愧に耐えない泥沼、ミューへン会談(1938)、スエズ紛争(1951〜56)以来の外交政策の大災難です」と語っている。
BBC NEWS International Version. 1 November 2006, 02:03 GMTから拙訳)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/6096098.stm

一行コメント:「ブッシュの戦争」に続くボブ・ウッドワードの最新作

攻撃計画(Plan of Attack)―ブッシュのイラク戦争

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一行コメント:酒井氏は見通しがよく当たる中東プロフェッショナル

イラク 戦争と占領 (岩波新書)

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