二桁の掛け算と速記(速メモ)の入門書

日常生活の行動パタンを変えてしまうような実用書2冊をご紹介します。


まず、『二桁のかけ算一九一九』。IT大国として、優秀な技術者を世界中に送り出しているインドでは、6歳から掛け算の勉強を始め、小学生のうちに二桁の掛け算を覚えるのが常識という。それでは二桁といっても、皆がみな99×99までというわけではなく、一般的に小学生なら20×20までは覚える。それ以上は、先生によって教える基準が違う。なかには、50×50位まで習得するケースもあり、将来、技術者を目指すような生徒は、99×99まで諳んじるようになる。


子どものときは、とくに意味はなく、リズムに合わせて歌ってみたりするが、結局は、機械的に繰り返しくりかえし暗誦するのだという。二桁のかけ算で特に大切なのは各数字の二乗。例えば、12×13という計算は、12×12=144を知っていれば、もう一つ12を足せば答えが出る。また、おもしろいことに、インドでは、両手を使って30まで数えるという。一本の指は関節で三つに分かれているから、指一本で3まで数えられるわけです。


ご安心下さい。『二桁のかけ算十九十九』では、いまさら、機械的な暗誦を要求しません。先ず、数字にキャラクターづけをし、簡単な語呂と絵を用いて口ずさんで覚える。たとえば、16×12=192の場合は、16はヒーローと語呂合わせさせ、ヒーローのシンボリックな絵でキャラクターづけをする。12はビキニと符牒させ、ビキニ姿の女性をキャラ化させる。そして、一つの語呂合わせのフレーズが誕生する。「ヒーロー(16)のビキニ(12)、いくつ(192)?」。


なかなか、面白いですよ。おじちゃん、お孫さんと、遊び半分にいかがですか。脳の筋トレにもなるし、英才教育にもなります。おすすめです。

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2冊目は『絶妙な速メモ(速記)の技術』。IT時代にこそ、メモ能力はなおさら重要です。著者は昭和22年、京都生まれ。大正3年発表の中根速記学校の理事長をつとめ、筆記力3倍増運動を長年にわたり進めてきた。メモ能力向上は、社会人になったら誰しも望むところだが、実際にノウハウを習得するまで決心しない人が多いが、それは大きな損失です。


本格的な速記を習得する必要はないにせよ、この本で提案されているノウハウは、ちょっと決死すれば誰にでも出来る容易さである。若ければ若いほど、そのもたらす利益は大きい。一日24時間は万人に同じ、その刻々を効率よく使い切った人が大事をなすものです。メモ能力向上はメモ能力の向上に留まらず、整理能力向上につながり、時間管理の達人をうむ。そして、成功を招きます。


本書で提案されている『速メモ』の根本精神は、「最も早く書く方法は、書かないこと。全部か書かないわけにいかないから、省いて書く」にある。ここから、表記の10種の約束ごとが導きだされた。それらの約束ごとをここで紹介しても実用にはならないが、その精神だけはお伝えしておきます。なお、表記文字制約のため、一部、原文と異なります。


①「ン」は省く、転勤⇒テキ。②「ツ」は省く、日記⇒ニキ。③カタカナは今までどおりに書く。④「ウ」は省き、その前の音をひらがなで書く、空港⇒くこ。⑤「ュ」は省き、その前の音をひらがなで書く、中華⇒ちカ。⑥「ョウ」のつく長音はえ列のひらがなで書く、強化⇒けカ。⑦「イ」は省き、その前の音をカタカナで書く、家庭⇒カテ。⑧以下略。ルールだけでは意味なく、豊富な字句の用例を参考してはじめて使いものになります。


一行コメント:爺が孫に教えると一石二鳥

二桁のかけ算 一九一九(イクイク) (黒松ブックス)

二桁のかけ算 一九一九(イクイク) (黒松ブックス)


一行コメント:著者は中根速記学校理事長

絶妙な速メモ(速記)の技術 (アスカビジネス)

絶妙な速メモ(速記)の技術 (アスカビジネス)



後で見るサイト:ホイットニー・ヒューストン、不動産を差し押さえ
http://ck.rd.livedoor.com/ck/d06111719/1116/


世界のどかでなにかが:
http://www.otoa.com/home/news_ditail.php?serial=11123


明日の六曜赤口
http://www.lookpage.co.jp/public/koyominext.html


明日の日の出(東京):06:19日の入り:16:33
国立天文台天文情報センター)
http://www.nao.ac.jp/koyomi/