いよいよ師走、今日は、太鼓持あらいさんをご紹介します。

本名荒井正三。1946年福井市生まれ。94年東京浅草演芸ホールに出演。2000年、東映映画『長崎ぶらぶら節』の幇間演技指導にあたる。主として。関西、北陸にてお座敷披露している。
　　　

お役人にサバケタ人がいて、こういう人が、人間国宝に選ばれるようならば、日本も少しはよくなるでしょうね。石頭のしかめっ面が目に浮かびますが。さて、もう、太鼓持ちの存在すら知らない人が多いでしょう。ここで、太鼓持ちの説明していたら、それだけで長くなってしまいので、太鼓持あらいさんの書かれた本『｢間｣の極意』の中味をお伝えしながら、結果的に太鼓持ちの仕事の説明になれば幸いです。

第一章太鼓持ちとは　
へらへらした野郎にみえるでしょうが、なかなかどうして、人さまの言うことに｢はいはい｣と言っているだけの腰ぎんちゃくでは務まらないんでございますよ。
第二章　お座敷遊びの常識
遊びの世界とはいえ、お酒の注ぎ方にも、芸の見方にも、｢一見さんお断り｣にも、ちゃんとルールがあり、マナーがあるものなんです。　
第三章　人の心をつかむには――太鼓持ち流心得術
笑顔を絶やさず、いい格好をしようとせず、心の鎧を脱いで、率直におつきあいする――あとは相手の方の心に添うかどうかです。
第四章　人づきあいの苦手なあなたに
コンプレックスも、ちょっとしたきっかけで自信に変わるものです。苦手とか怖いとかという気持ちを捨てて鷹揚に構えているうちに、きっとあなたの目の前も開けてきますよ。
第五章　逆転の発想
人はダメと言われることほどやってみたくなるもの、深層心理にそういうのが埋め込まれているようですよ。だから、そこをちょいと衝きますと、なかなかの効果が・・・。
第六章　｢間｣の達人になるために
｢間｣が怖いのは自信のない証拠。自分に自信をつけ、ものごとのメリハリを大事にし、相手への気くばりを忘れなければ、いつしかあなたも｢間｣のいい人になっていますよ。
第七章　人間関係を円滑にする30のポイント
人づきあいで大切なのは、やはり細やかな神経でしょうね。だけど、それだけではだめす。繊細な感性を束にして縒り合わせたような強さもまた必要ではないでしょうか。

以上は、各章に添えられた案内文です。なにか、昔の修身の教科書を読んでいるような気分になりました。第七章の30のポイントをここで紹介したい誘惑に駆られますが、それは､本を買って読んでいただくことにしましょう。一つだけ、[７]いばらないから、さわりを。

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立派な人ほど、飾り気がなく、心にバリアを張っていないものだと、私は思います。それにくらべて、お座敷でやたらと女将や仲居さんにいばりちらす人、お仲間にいばる人、人間のスケールの小ささを感じてしまいすね。
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太鼓持あらい氏のホームページ：
http://www.mitene.or.jp/~houkan/

マナーといえば、国会議員には困ったものです。こんなニュースが目に止まりました。もう、言うことないですね。こんな国会で教育基本法改正云々とは、臍で茶が沸いちゃいますよ。

　逢沢一郎衆院議院運営委員長は30日の理事会で、河野洋平議長から議場内のマナーについて注意があったことを各党理事に伝えた。河野議長は先月も「出席状況が良くない」と苦言を呈しており、議員の気の緩みが腹に据えかねたようだ。
　逢沢氏によると、河野議長は29日に同氏を議長公邸に呼び「議長席から見ていると、新聞を読む人、議場内に大きなバッグを持ち込む人、携帯電話を使用する人らが目に付く。適切なマナーで臨んでほしい」と厳しく注意。さらに「若い議員はルールを知らない人もいるのではないか。徹底してほしい」と指示した。
　逢沢氏自身も理事会で、議場内での私語や着席していない議員が散見されると指摘し「議員が着席せずになかなか開会できない状況もある。着席して審議に参加するのが本分だ」と自省を促した。　
（時事通信 - 11月30日15時1分更新）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061130-00000079-jij-pol

一行コメント：｢間｣が怖いのは、自信がない証拠。究極の人間関係術を知る。