17日、平田オリザ「ソウル市民 昭和望郷編」千秋楽

青年団第52回公演(ソウル市民三部作「ソウル市民」「ソウル市民1919」「ソウル市民 昭和望郷編」連続上演。作・演出 平田オリザ)が、吉祥寺シアターにおいて、2006年12月(水)から17日(日)まで、上演され、好評裡に千秋楽を迎えた。 ソウル市民三部作は…

「今年の漢字」に「命」が選ばれた

12日、1年の世相を表す「今年の漢字」に「命」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で、森清範貫主が特大の色紙に揮毫した。日本漢字能力検定協会(本部・京都市)の公募に、過去最多の9万2509票が集まり、「命」は8363票だった。秋篠宮ご夫妻に悠仁さまが誕生さ…

タウンミーティングやらせ問題も、いい加減な幕引き

政府与党がかかえる諸問題、タウンミーティングやらせ問題、郵政造反組復党問題、消費税引き上げ問題、年金問題など、どれをとっても、根本的な解決策がよく見えてこない。その場かぎりの対応があまりにも多すぎる。 タウンミーティングやらせ問題の対処も、…

世界で初めて、時間を止めて、見せたのは、北斎の筆でした。

いいものは、いいなあ・・・。それが、CMだろうが、なんだろうが。いいものは心に沁み透る。吉永小百合のナレーションに、G.S.バッハのG線上のアリアが流れ、グレート・ウェーヴが、下手からステージいっぱいに躍り来たりて、渦巻いて落下する。シャープのア…

世間胸算用、いまもむかしも

「大晦日は一日千金」と井原西鶴『世間胸算用』の副題にある。町人にとって金銭上の総決算日であった大晦日には、様々な掛け売りのつけを払ったり、また、売り掛け金を回収しなければならないから、さまざまな悲喜劇を起こる。西鶴は、『世間胸算用』で、そ…

「英語は、絶対勉強するな!」

これは、数年前に70万部突破のベストセラーになった本のタイトルです。学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ、とキャッチコピーが続く。 「英語の勉強、一切やめました」。7年勉強しても英語は話せず聞き流したら簡単に早く。これは、毎日新聞2006年11…

奢れる経済人よ、猛省せよ

よくぞ、書いてくれました。『文藝春秋』新年特別号に藤原正彦氏の特別寄稿<奢れる経済人よ、猛省せよ>『国家の堕落』<改革の名のもとに国柄を壊し、ついに教育まで>(94から107ページ)を読みました。 特別寄稿には、三つのケースが考えられます。藤原氏…

師走は、どうしても、樋口一葉を想う

東京の空が、薄ぼんやりと曇る師走になると、つい、あの五尺足らずの小さな身体で、東京の下町、本郷菊坂、東京大学、空橋、不忍の池、根津神社あたりを小走りに駆け抜けていく一葉のうしろ姿を想い浮かべてしまうのです。ちょっと、その先の横っちょへヒラ…

12月は O・ヘンリだ。

と考えていたら、東洋経済12月9日号の特集の「落ちる中間層 ワーキングプアより深刻なホワイトカラーの没落」という記事が飛び込んできた。これがユングの言うところの共時性(synchronicity)かと思った。 この「落ちる中間層」の特集は、非常に怖いことが…

いま、EUの中でも、オランダが注目

12月5日に発表されたEUの調査によると、オランダ人はフィンランド人と並び、最もハッピー(と感じている)国民であることがわかった。さらに、この2国の国民は自分でエネルギーに溢れていると感じているという。 83%のオランダ人は、自分が幸せだと感じてい…

アジア大会開幕 アラブ諸国で初の開催

第15回ドーハ・アジア大会が12月1日午後7時すぎ(日本時間同2日午前1時すぎ)にドーハのハリファ競技場で開会式を行い、15日間の大会の幕を開けた。アラブ諸国で初めて開催するアジアのスポーツの祭典に、20年ぶりに復帰のイラクを含む史上最多の45カ国・地…

お正月、早く来いこい

今年は、あまりにも嫌な事件が多かったので、早くお正月を迎えて、きれいさっぱり厄落としをしなくては思っていたら、岩波アクティブ新書『江戸売り声百景』宮田章司という本がでてきた。宮田さんは、1933年東京生まれ、日本で唯一の江戸売り声の漫談家で、「…

いよいよ師走、今日は、太鼓持あらいさんをご紹介します。

本名荒井正三。1946年福井市生まれ。94年東京浅草演芸ホールに出演。2000年、東映映画『長崎ぶらぶら節』の幇間演技指導にあたる。主として。関西、北陸にてお座敷披露している。 お役人にサバケタ人がいて、こういう人が、人間国宝に選ばれるようならば、日…

わだつみのこえ記念館が開館する

太平洋戦争で学徒出陣し戦死した学生の手記などを展示する『わだつみのこえ記念館』が来月4日、東京都内(本郷5−29−13赤門アビタシオン1階。Tel:03−3815−8571)にオープンすると、昨夜、NHKが報じていた。戦死した学生の遺族たちも高齢化を迎え、散逸を防…

心が洗われます。今夜、NHK教育テレビ午後10:25

声を大にして、おすすめします。NHK知るを楽しむ「人生の歩き方」11月は、見城慶和先生が講師で『夜間中学は僕らのふるさと』の題で、今夜、最終の第4回(「鈍行列車」で行こう。再放送12月6日(水)午前5:05)を迎えます。見城先生のような人にこそ、国は褒章…

銀座から一番愛された男

「オール読み物」12月号で特集―やわらかなダンディズム―を読んだ。惹句の“銀座から一番愛された男”は、吉行淳之介へのオマージュ。まだ、こんなテーマで特集を組む編集者がいるんだと嬉しくなった。今の日本、大通りを大人のマナー知らない野人が傍若無人に…

たかが55万円で、李下に冠を正す

まず、以下のNHKニュースと夕刊フジの記事をじっくりお読みください。公平を期すために、二社の記事を併記しました。どちらにも事実誤認はないと思われます。石原慎太郎都知事の11月24日定例記者会見での模様は、テレビでも一部放映されましたので、石原知事…

ローマ法王でさえ、失言します

ローマ法王ベネディクト16世が、去る9月12日、母国ドイツを訪れたとき、演説の中で「ジハード(聖戦)は神に反する」と発言しましたが、この発言から五日後に、公の場で謝罪をしました。この発言の余波がまだ尾を引くなか、ローマ法王は,今月28日から12月1日…

臓器移植のかかえる問題

日本移植学会は19日、宇和島徳洲会病院で病気の腎臓が移植された問題で、移植医療に携わる医師に対し、学会員、非学会員を問わず、倫理指針の順守と手続きの透明性を呼びかける方針を決めた。同病院の万波誠医師は、院内の倫理委員会などの審査・承認を経ず…

Qちゃん「私はやめない」、その言やよし。

10月19日、東京は冷たい雨が降っていた。2時間31分22秒、高橋尚子選手は、東京国際マラソンで、3位に終わった。勝負の世界は厳しいなあー、どこか,もの悲しかった。マラソンを見る醍醐味は、選手がスタートからゴールまで走るのを一緒になって(心の中で)走…

高齢化社会のお手本を江戸時代に見る

貝原益軒(享年以下略85)、加賀千代(73)、杉田玄白(89)、良寛(74)、大久保彦左衛門(80);長寿快老の達人たち。伊能忠敬(74)、佐原菊塢(きくう)(70)、神沢杜口(かんざわ・とこう)(86)、烏亭焉馬(うてい・えんば)(80)、大田南畝(なん…

二桁の掛け算と速記(速メモ)の入門書

日常生活の行動パタンを変えてしまうような実用書2冊をご紹介します。 まず、『二桁のかけ算一九一九』。IT大国として、優秀な技術者を世界中に送り出しているインドでは、6歳から掛け算の勉強を始め、小学生のうちに二桁の掛け算を覚えるのが常識という。そ…

国家は拷問さえ輸出してしまう

高橋源一郎が、ある本を他人に紹介するには、その本一冊まるごと書き移してしまうのが一番という趣旨のことを、どこかに書いていたと記憶するが、これは正しくその種の本で、あえて無鉄砲を承知でご紹介する。それは、徐勝著『獄中19年』―韓国政治犯のたたか…

国家権力はどこまで残忍になれるのか

治者もし誠実に、寛大に、親切ならば、その結果は おのずから被治者の平和、好意、秩序、尊敬となるべし エドマンド・パーク 長くなるが、怒りを込めて引用する。―― 硬直して土色に青ざめた顔は、極度の苦痛のため筋肉がよじれて、まるで別人のような凄じい…

政治家(裏で官僚も)は、なぜ、国民をコントロールしたがるのか

ヤなニュースまるで迷惑メールだね 東京 ひねのり (毎日新聞・仲畑流万能川柳 2006/11/06) 教育基本法に愛国心を盛り込みたい政治家。共謀罪の新設を諮る官僚。なぜ、いま急いで、国民をことさらに縛ろうとするのでしょうか。政治家の皆さんは、元来、国民…

峻厳な訓育に耐えた先人たち

12日、北九州市八幡東区の林の中で、市立皿倉小学校校長永田賢治さんが死亡しているのが発見され八幡東署は自殺とみている。同校では5年生の女子児童(10)が約1年間にわたり、同級生8人から現金計約10万円を脅し取られていたことが発覚。永田校長は市教…

日本の女性はうらやましい

日本の男性として、日本の女性は偉いと思っていることがあります。一流の外国人男性と結ばれている日本女性が少なからずいることです。すぐ思い浮かぶのは、オノ・ヨーコさん、佐藤真理子さん、そして、エツコ・プライスさん。私なんか思うだけで嬉しく、顔…

2006国会党首討論2回目 政治家のありのままあり

2006年国会党首討論2回目が、11月8日行われ、核保有で議論を交わした。小沢一郎民主党代表の質問に応じて、安倍晋三首相は、「政府として非核三原則を堅持する。核拡散防止条約(NPT)にも加盟している。麻生氏らの発言は、自らの考えは政府方針と同じだと言…

米中間選挙ブッシュ大統領惨敗

これを書いている時点で、民主党は下院での主導権奪還を確実にし、上院でも追い上げが報じられているところだが、いずれにせよ、米中間選挙で共和党ブッシュ大統領の6年間の外交・内政、およびイラク政策に対するアメリカ国民の審判が下った。 正当性に欠け…

井原隆一著『采根譚を読む』を読む

10月30日、中国文学者の白川静先生がご逝去されました。私のなけなしの中国の言葉でおみおくりさせてください。合掌 鷹の立つや睡(ねむ)るがごとく、 虎の行くや病(や)むに似たり。 ゆえに君子は聡明を露(あら)わさず、 才華(さいか)は逞(たくま)し…